医療の安全の向上を深求する大学院が新大阪に誕生
全国で初めての修士課程(医療安全管理学)を設置

学長メッセージ

各種医療職を網羅した教育実績をもとに、滋慶医療科学大学院大学を開学いたします。今、医療機関で安全管理体制の整備が進められています。

わが国における医療事故の発生や、米国医学研究所の医療事故に関する報告書(「ヒトは間違うもの(To Err is human )」)の公表などを受け、厚生労働省では平成14年にすべての医療機関における安全管理体制の制度化を図りました。それは、・安全管理のための指針の整備、・院内報告制度の整備、・安全管理委員会の設置、・安全に関する職員研修の実施の4事項からなり、平成16年には特定機能病院及び臨床研修病院に、専任医療安全管理者及び医療安全管理部門の設置、患者等からの医療安全管理に関する相談に応じられる体制の確保を義務付けました。さらに平成19年にはすべての医療機関に、医療安全管理者等の配置を義務付けました。このことより、現在各医療機関における医療安全体制の整備・確立が望まれています。


医療安全管理者養成のニーズを受け、本大学院大学は開学します。

医療の安心・安全に対する意識は高まっているものの、大阪府看護協会の平成20年の調査では専従医療安全管理者配置は約1/3の病院にとどまり、数、質ともに不足しているのが現状です。しかも、この養成は厚生労働省のプログラムがあるとはいえ、40時間の講習会に委ねられ、指導者不足、知識・技術等の更新体制の未整備が指摘されています。学校法人大阪滋慶学園では、約25年間に渡る医療職者養成の実績を財産として、特に社会で働く各種医療職者に高度な生涯学習の場を提供する方法を検討していました。そこで、現代の医療のニーズに応えるものとして、各種医療職を網羅した教育を行ってきた本学園の特色を活かし、医療安全管理学及び医療安全管理学の領域としての医療経営管理学について、さまざまな医療領域にまたがる広い視野で教育研究を行う大学院大学を開学する運びとなりました。幸い大阪大学、神戸大学等から、この領域の専門家を専任教員にお迎えすることができました。文部科学省の指導も得て、このたび、全国で初めての修士課程(医療安全管理学)を設置いたします。本大学院大学での講義や演習、研究を通じて、ここ関西の地から医療安全管理の領域での意識改革とシステム構築のリーダーが羽ばたくことを願っております。

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