教育・研究指導

本学での学びのスタート

 大学院での研究は入学前からスタートします。どのようなテーマで研究を進めるかについては、入学試験前から入試相談やオープンキャンパスなどを通して、教員が志願者と個別に面談等を行い、アドバイスをしています。
 本学は大学を卒業していなくても実務経験等を考慮して、大学卒業と同等の能力を持っていることを認定する「個別資格審査」を行っています。入学後の研究テーマを実務での経験から見つける場合も多く、教員が相談に乗っています。
 入学試験で合格すると、すぐに一人ひとりの入学予定者に教員の「アドバイザー」を指定します。このアドバイザーとメール等で連絡を取りあいながら、入学後の科目選択に関するアドバイスや、研究課題の組み立て方などを指導していきます。



大学院大学での授業とは

 本学は1学年の定員が24名の大学院修士課程のみを置く大学院大学です。入学後は「医療安全管理学分野」または「医療安全管理学の領域としての医療経営管理学分野」の2分野に別れて学んでいくカリキュラムとなっています。
 講義は少人数で行われることが多く、また、医療現場で働きながら学んでいる社会人が多く在籍する大学院であるため、医療・福祉に関わる多職種の学生たちが、立場の上下なく講義内容を基に頻繁にディスカッションや情報交換を行っています。
 医療安全管理学はひじょうに広い学際領域を包含しており、これを学ぶためには多くの事例に基づいた検討が必要です。それぞれの事例の中から問題点を抽出し、それを解決するための方策について議論を重ねていく、いわゆる「課題解決型学習(PBL)」が学びのベースになっています。事例を掘り下げて検討していくことは、修士論文作成にも役立ちます。



修士論文作成までのステップ

 多くの学生は入学時点で研究の進め方について十分に理解しているわけではありません。そのため、大学院の1年次の必修科目として「医療安全学研究方法論」が設定されています。この科目は、医療安全学の持つ特殊性、つまり対象が多くの場合人間であることや、医療機関などの非公開のデータを扱う場合があることなどによって、研究の進め方が確立されていないことを踏まえて、様々な観点から研究方法について概説するものです。
 また、研究においては数値に基づくデータ解析が必須となります。そのために必要な統計学の手法については1年次の「医療統計学概論」で学ぶことができます。
 1年次の7月末には研究の方向性をまとめた「研究計画書」を提出します。研究内容に倫理的な配慮が必要な研究については、研究倫理委員会に審査を申請し、承認を受けなければ研究を進めることができません。特別演習(ゼミ)において主指導教員・副指導教員の指導・助言を受けながら研究を進めていきます。
 2年次の7月中旬に「中間研究報告会」が開催され、それまでの研究の進捗状況を発表します。発表に対しては指導教員以外の教員からも多くのアドバイスを得ることができ、研究内容をより充実させることができます。
 そして1月下旬に修士論文を提出し、2月中旬の学内公聴会に臨みます。公聴会では2年間の研究成果を多くの教員や学生の前で発表し、修士の学位に値するかを審査されます。