平成27年度「医療マネジメントセミナー」(終了分)

 医療におけるマネジメントの重要性は、医療機関に関わるすべての人々にとって一層認識されるようになってきました。その背景には、高齢社会の急速な進展に伴う医療費の増大と、国の医療保険制度や財政そのものがそれに耐えられなくなってきていることがあります。また、医療機関は専門職の集団であり、組織としての効率は必ずしも良くありません。さらに、地域包括連携においては、医療と介護、あるいは医療同士でどのように連携し、効率化していくかは非常に大きな課題であり、人事、組織、ブランド、法律など高度で多様なスキルが必要となります。
 本学では医療マネジメントの観点から、医療機関の経営や患者の安全・安心を担保していくことを目的として、これらのスキルアップのためのセミナーを実施いたします。この医療マネジメントセミナーは、医療機関等の経営陣に対するエグゼクティブセミナーと位置づけ、参加者の皆様と一緒に考えていきたいと思います。



セミナープログラム

※受付開始 10時


  • 第1回 平成27年 6月14日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「医療の連携に必要な『患者の参加』-持続する医療と福祉のためのパラダイムシフト-」
    滋慶医療科学大学院大学 准教授 飛田 伊都子 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「病院と介護の連携マネジメント」
    医療法人 沖縄徳洲会 介護老人保健施設 吹田徳洲苑 施設長・医師 酒井 敬 氏
    「医療と介護の連携における看護の役割」
    社会医療法人 生長会 ベルピアノ病院 副看護部長 塩手 元子 氏

    医療や福祉に従事する者に求められている当事者概念のパラダイムシフトとして、「患者参加」の意味とその具現化について考えます。また、医療介護総合確保推進法の制定により、医療機関でも生き残りをかけて病床の機能分化や在宅復帰促進など地域における医療提供体制が実施されつつあります。医療機関・介護保険施設の現状と課題、及び医療と介護の連携における看護の役割について考えたいと思います。

    終了しました。


  • 第2回 平成27年 6月28日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「病院のグループ化の諸問題 -マネジメントの観点から-」
    滋慶医療科学大学院大学 准教授 田中 伸 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「病院の中における組織間連携」
    社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院 常務理事 塚本 建三 氏
    滋慶医療科学大学院大学 客員教授 齋藤 清一 氏

    病院組織の再生には組織内のマネジメントが欠かせません。病院組織の特徴として、専門職が多数いることによりそれぞれに組織が分かれていることがあります。その組織がうまく運営されるには、相互の職種間連携が必要であることは言うまでもありません。この相互連携がどのような客観的数字に反映されるかを含めて話を進めます。

    終了しました。


  • 第3回 平成27年 7月12日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「専門職としての看護の役割と責務」
    滋慶医療科学大学院大学 教授 土屋 八千代 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「看護の自立と組織作り」
    元・名鉄病院 副院長・看護部長 野中 時代 氏
    「『経営』と『看護の心』の両立」
    NPO法人 看護職キャリアサポート フリージア・ナースの会 会長
    地方独立行政法人 広島市立病院機構 看護総合アドバイザー 大島 敏子 氏

    医療職の中で24時間患者の側にいる職種は看護師です。その看護師の有する情報を患者の代弁として経営に反映させれば、患者ニードに直結し、選ばれる病院創りに繫がります。年々厳しさを増す医療行政においても、看護師のマネジメントが以前にも増して重要視されるようになってきました。今回は看護のマネジメントとその具現化について実践例を紹介していただき、看護の役割と責務は何か?看護の組織的なマネジメントとは何か?について考えます。

    終了しました。


  • 第4回 平成27年 8月23日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「地域包括ケアシステムを考える -施設計画の視点から-」
    滋慶医療科学大学院大学 教授 河口 豊 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「新しい介護福祉の現場から」
    社会福祉法人 あと会 常務理事 横山 輝代子 氏
    社会福祉法人 あと会 法人本部長 横山 吉史 氏

    現在、医療と介護は一体で考えるべきものとなっていることはご承知の通りです。ところが、医療現場の方々は介護の現状を十分に理解できていないのが現状ではないでしょうか。第4回では、高齢社会において、在宅を中心にサービスを組み立てたときに、医療・介護の施設サービスの位置づけを再考するとともに、先進的な介護の取組みを実践している社会福祉法人の現場でのマネジメントを通じて、今後の医療と福祉の連携を考えていきます。

    終了しました。


  • 第5回 平成27年 9月13日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「組織の連携に活かす心理学」
    滋慶医療科学大学院大学 講師 岡 耕平 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「病院のグループ化によるグループ間の連携」
    医療法人 伯鳳会 赤穂中央病院 経営管理部長 山本 美和子 氏
    滋慶医療科学大学院大学 客員教授 齋藤 清一 氏

    医療と介護の連携は、今まさに喫緊の課題となっています。これまで現場では、医療機関なら当該医療機関のマネジメントのみが話し合われてきました。今後は、グループとしてどのように経営をしていけばよいかをもっと考えていく必要があります。今回は、医療機関グループを一つの組織体として考え、グループとしての強みを発揮するにはどのような経営をしていくことが必要かについて、心理的な側面と実践をもとに議論していきたいと思います。

    終了しました。


  • 第6回 平成27年 9月27日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「医薬品リスクマネジメント」
    滋慶医療科学大学院大学 教授 大石 雅子 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「薬の素顔と医薬品マネジメント」
    大阪府薬剤師会・病院薬剤師会 副会長/大阪警察病院 薬剤部長 山本 克己 氏
    「地域での病診薬連携について」
    八尾市立病院 薬剤部長 山崎 肇 氏

    医薬品の有効で安全な使用のためには、薬効の有効性・安全性という医薬品の特性に関する専門的な知識だけでなく、ノンテクニカルスキルである職種間コミュニケーションや情報共有などの組織連携技術、そしてヒューマンエラー対策が不可欠です。最新の調剤・監査機器、IT技術、医療経済も安全に影響を与える要因であり、広い視点の医薬品マネジメントが求められています。今回は、病院薬剤師のリーダーに、組織構築や人材育成から施設間の医療情報共有システムの構築まで幅広く語っていただき、時間の許す限り質問やディスカッションを行って有効な医薬品マネジメントについて考えて生きます。

    終了しました。


  • 第7回 平成27年11月 8日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「集団内での認識の共有と意識決定」
    滋慶医療科学大学院大学 准教授 石松 一真 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「医療職者の交渉学」
    立命館大学 経営管理研究科 教授 秋沢 伸哉 氏

    医療政策の問題として、病院のグループ化が大きく取り上げられるようになってきました。病院グループの中では、組織内の小さな齟齬が大きな問題となります。組織内での齟齬は交渉によって解決をしなくてはなりません。また組織のマネジメントには組織員が同じ方向を向いて業務を遂行していくことが重要です。今回は、まず午前中に簡単なグループワークも取り入れながら、組織としてある方向に意識を向かせるにはどうすればよいかを心理学の側面から話します。午後からは、組織内での齟齬をいかに解決していけばよいかを交渉学の理論を使ってワークショップを通じて理解していくことにします。

    終了しました。


  • 第8回 平成27年12月13日 日曜日

    午前の部 10:30~12:00

    「専門職の連携力を高めるリフレクティブ学習」
    滋慶医療科学大学院大学 教授 池西 悦子 氏

    午後の部 13:00~16:30

    「地域連携の質向上に向けた人材育成 -退院支援に焦点をあてて-」
    岐阜県立看護大学 教授 藤澤 まこと 氏

    2025年を前に、保健・医療・福祉による質の高いチームマネジメントがますます重要となっています。今回は、直接経験と対話を通して自己の変容、専門性の明確化につなげるリフレクション学習と、退院支援の質向上に向けた看護職の継続教育を取り上げ、職種内および職種間の連携力を高める人材育成の在り方について考えます。看護職に限らず、保健・医療・福祉分野に従事している方、および教育に携わっている方にもご参加いただき、共に考えたいと思います。