トップ > ニュース > 研究科長に江原教授が就任、抱負を語る

研究科長に江原教授が就任、抱負を語る

江原教授 滋慶医療科学大学院大学は、医療管理学研究科長に江原一雅教授を選任しました。武田裕研究科長が学長に就任したのに伴い、その後任として江原教授が就任しました。2011年4月の開学当初から、ともに医療安全管理学を切り拓いてきましたが、今後はより強いコンビネーションで、学内運営にあたります。新任の江原研究科長に抱負と運営方針など聞きました。




―研究科長に選ばれましたが、まずは抱負からお聞かせください。

『研究レベルを高める』

「武田学長とは昔からの友人で、気心も知れています。教員と院生、それぞれの意見を吸収して、良い方向へと橋渡しをして、大学の主体性を発揮していきたい。新しい大学のさらなる発展のため、力を尽くす所存です」
「学内を固めたうえで、医療機関、教育機関、学会、行政など外部との連携にも注力していきたい。そして、優秀な学生を確保するのも役割だと思っています」
「教員は学術的、研究面でいろんな分野の専門家が集まっています。これまで以上に連携して、研究レベルを高めていきたい。学内はもとより学外とも連携機能を強めて、“チーム力”を発揮していきたい」




―チーム力の発揮とは、具体的にはどのようなことですか。

『チームとしての総合力を発揮』

江原教授「教員の専門分野が、医師、看護師など医療系、経営、法学など文系、あるいは工学系、心理学など多分野に及びます。出身母体も異なります。医療安全管理学は幅広い分野の知識が必要です。これが本学の特徴でもありますが、考え方も様々ですので、これを極力統合してチームとしてまとめあげて、総合的な力を結集していきたい」




―院生は社会人が多いわけで、職場、職種も異なり、いろんな方が集まっていますね。

『個々の院生に対応した指導』

「それぞれ専門分野でキャリアのある人が多い。病院勤務の人など、実務に精通しています。研究という点では未経験の人も多いですが、意欲的でモチベーションは高い。今春に卒業した1期生のなかには、研究論文が学術誌に掲載されたり、国際学会で発表された方もいます。医療機関や介護施設などに戻って、管理職やリスクマネージャーとして、活躍されている方もいます」
「ただ院生の中には、専門分野に精通しているが、他の分野には知識が不足している、など個人個人でレベルに差があったり、学びのニーズも異なるケースもあります。今後は基礎コースと専門コースに分けて教育するなど、よりきめ細かに個々の院生に対応した指導を強化していきます」




―人材育成が大事ですね。

『教えることが出来る人材を育成』

「そうです。教職員とともに、何よりも院生とのコミュニケーションを良くして問題解決にあたり、教育、研究を通じてリーダーシップが発揮できる人材を育成することが重要な使命だと思っています。院生自らリーダーシップを備えることも大事ですが、職場でリーダーに育つように“教えることが出来る人材”を育成することも大切です」



―江原研究科長は、神戸大学附属病院時代に、総括リスクマネージャーや医療の質・安全管理部副部長など努めています。その経験は本学でどのように役立っていますか。

『エラーから学ぶ―教訓』

「脳神経外科医として、比較的リスクの高い医療に35年間、携わってきました。2000年からは院長の下で、医療安全活動に従事してきました。毎日のように報告される数多くのエラー(傷害のない小さなものまで)を分析して、問題点を洗い出し、対策を立てていました。まさに『エラーから学ぶ』ことを教訓にして、本学の授業に生かしています」
「エラーから学び、より安全性を高めるために改善することと、安全の面から医療の質を上げることが重要だと考えております。実践の場での生きたデータをもとに、教育の場で学ぶ。エビデンスの高い対策を検証して、新しい学問として明確にしていきます。学問探究であり、実践に役立つように生かすわけです」




【江原一雅(えはら・かずまさ)】

 昭和24年5月生まれ、大阪府出身。医学博士。昭和50年神戸大学医学部卒。昭和57年米国マウントサイナイ病院留学。平成8年神戸大学医学部脳神経外科学講座助教授、平成12年同大学病院総括リスクマネージャー危機管理室副室長、平成22年同大学院医学研究科外科系講座教授・平成23年滋慶医療科学大学院大学教授。
 社団法人日本脳神経外科学会学術評議員、医療事故・紛争対応研究会機関誌編集委員長。第2回キセノンCT脳循環国際学会・学会賞受賞。

ニュース