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修士論文の研究内容を国際学会(ラトビア)で発表 ~慢性血液透析患者の水分管理と口渇感の研究~

本学を2014年春に修了した2期生の小川正子さんが、ラトビア共和国で9月6日から9日まで開催された国際学会で、「透析患者の水分管理に関する研究成果」を発表しました。

この国際学会(43rd EDTNA/ERCA  International Conference)は「腎透析・臓器移植ヨーロッパ看護協会(European Dialysis and Transplant Nurses Association / European Renal Care Association)」の主催。毎年、ヨーロッパの各国で開催されており、今回は世界47カ国から975人が参加しました。日本からの発表は2件のみで、2件とも小川さんの修士研究に関連する研究でした。

 

小川さんの発表テーマは「日本の慢性血液透析患者の口渇への不快感と透析日間体重との関係について」。透析患者は日々厳密な水分管理が求められており、水分摂取は透析日間の体重増加に反映されます。小川さんは水分管理が良好な患者群と不十分な患者群とに分けて、口渇感の捉え方を調査、分析しました。欧米諸国の先行研究では口渇に対して不快感を訴える患者が多いのですが、日本ではどちらの群においても、先行研究とは異なる結果を示しました。

審査委員は、小川さんの発表を聞いて欧米での先行研究との違いに驚いた表情で、興味深く質疑応答が続いたそうです。小川さんは「口渇感の捉え方についてのデータを分析することによって、口渇感が水分管理に影響を与える可能性があるため、口渇感に関して、日本人と欧米人の捉え方や表現の仕方の違いを検討してみたい」と引き続き研究に意欲を燃やしています。

「国際学会に参加して、日本の医療水準の高さを感じました。そして、日本 だけでなく国際的にも『患者中心の医療をいかに安全に実践するか』が現在の大きなテーマだと分かりました。大学院で研究を続けてきた意義や大切さ、『井の中の蛙大海を知る』ことを実感し、研究成果をいかに臨床につなげていくかを肌で感じられたのが大きな成果です」と小川さんは語っています。

学会発表に同行した飛田伊都子准教授は、「小川さんは初めての国際学会で緊張もありましたが、大変立派な発表でした。ゆっくりした口調、分かりやすい表現でのプレゼンテーションが審査委員に好印象を与えていました。自身の研究から得た知見を臨床にいかに繋げるか、探究し続けてほしいと思います」と話しています。

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