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医療マネジメントセミナー(平成26年度後期第3回)開催 ~医療機関のマネジメント~

滋慶医療科学大学院大学と滋慶医療経営管理研究センター主催による「医療マネジメントセミナー(平成26年度後期第3回)」が12月7日(日)に、大阪市淀川区の同大学で開かれました。田中伸・同大学院大学准教授(以下、田中氏)は「利益管理と病院のリスクマネジメント」と題して、厨子直之・和歌山大学経済学部准教授(以下、厨子氏)は「医療管理者にとってのヒューマンリソースマネジメント」と題して、それぞれ講演を行いました。

―マネジメント力を発揮して、効率経営―
田中 伸 先生田中氏は、医療費の増大や高齢化社会など医療を取り巻く環境の厳しさを背景に、「今こそ、マネジメント力を発揮して、病院全体が同じ方向に向いて、効率的な経営をしなければ、立ち行かなくなる」と危機感とともに、マネジメントの重要性を説きました。
医療機関に必要なマネジメントとして、トップ層は「基本的なミッションを定め、経営環境に合わせた戦略を立て、現場に伝える」こと。ミドル層は「収益・コスト構造を含めて、部門の運営を最大限に効率化する」ことが大事など、それぞれの役割を示しました。このあと、小さな組織を単位にして役割・責任を明確化する“アメーバ経営”について、具体的な例を挙げて、各論を混えることで、受講者の関心を集めました。

―目標管理とコーチングで仕事のやりがい-厨子先生②             厨子氏は、医療管理者に必要なマネジメント・モデルとして、「目標管理(人事評価面接でのサポート)」と「コーチング(日常業務内でのサポート)」の2種類のマネジメント手法によって、「プロフェッショナルとしての技術向上」と「感情労働に対して情緒面への配慮」を実現し、『仕事のやりがい、満足を高める』ことを挙げています。

―ソーシャル・サポートでポジティブ効果―
講演の副題に掲げた「部下へのソーシャル・サポートのポジティブな効果を探る」について、診断ツールを使いながら、「部下のやる気、自発的な行動を導くには、どのようなサポートが必要か」に関して、受講者と一緒になって解き明かしていきました。
ディスカッション受講者を7つのグループに分けて、ある病院の看護師に対するアンケート調査をもとに、議論を重ねました。「情緒的サポート」で、上司が新人に対するフォローで上手くいったことの例として、調査では「共感」「傾聴」「質問」「説明」「関係構築」「共通体験」「肯定評価」という7項目が挙がりました。各グループの回答によりますと、「関係構築」が3件、「傾聴」が2件、「肯定評価」「共通体験」が各1件となりました。
「成長的サポート」の調査では、「説明」「ヒント」「質問」「内省」「共に考える」「協働」「見守り」の7項目が挙がりました。これに対して各グループの回答は「協働」と「共に考える」が各2件、あとは「見守り」「説明」「内省」に分かれました。

受講者によりますと「今回は、具体的な説明を受けた後、グループディスカッションによって、より理解が深まりました。初対面同士でしたが、名前と好きな食べ物を告げるという講師の誘導で、すぐに打ち解けてお互いの意見を出し合いました」と感想を述べています。

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