トップ > ニュース > 院生の岸村さんが福祉財団から研究助成を受ける ―安全な移乗介助技術による教育効果の検証―

院生の岸村さんが福祉財団から研究助成を受ける ―安全な移乗介助技術による教育効果の検証―

本学の院生・岸村厚志さんを中心とする研究チームは、公益財団法人・大阪ガスグループ福祉財団から「調査・研究助成」を受けることになりました。調査・研究テーマは「介護補助用具を用いた安全な移乗介助技術に対する教育プログラムの効果の検証―習得プロセスの解明の検討―」で、同大学院大学の米延策雄教授、飛田伊都子准教授、伊藤正人・大阪市立大学名誉教授との共同研究によるものです。

岸村さん                     岸村 厚志 氏                                     ―助成を得て、研究を継続―

 

―行動分析学による教育プログラム―

 介護現場では、ベッドから車椅子へ、また車椅子からベッドへの移乗の際に、介護者は腰痛など身体的負担が大きく、これが離職の要因ともなり、今後の高齢社会に向けて深刻な問題となっています。
そこで、岸村さんらの研究チームは、「腰部の負担を軽減する介助技術の調査・研究」を進めて、作業療法士学科の学生を対象に安全な介助技術を習得するため、「行動分析学を基軸にした教育プログラムの効果」を検証していく予定です。

 

腰部の負担を軽減するなど、類似の研究はいくつかあります。今回の研究では「移乗介助技術の習得プロセスを解明」、「腰部等の生体の負担を測定する」 などの独創性が評価されて、同財団から助成・支援を得ることになりました。助成額は100万円。調査・研究期間は1年間で、移乗介助場面における行動分析 および腰背部筋負担測定など8段階に分けて、4月から研究をスタートします。

 

―評価されて嬉しい~研究生として成果を出したい―

 岸村さんは「指導教員の厳しくも的確な指導があってのことですが、自らの研究が評価されたことは、素直に嬉しい。同時に責任を感じますが、研究を続ける機会を与えていただいたので、成果を出したい。3月には大学院を修了しますが、4月以降も研究生として継続して、1年後の報告を目指します」と緊張の面持ちで、研究姿勢を貫く決意を語っていました。

 

―社会的に価値ある研究―

 主指導教員の飛田准教授は「公益財団から研究助成を頂けることは誠にありがたいことですが、院生自身が筆頭になることに意味があります。岸村さんが修士課程で着手したテーマでもあり、さらに付加価値を高めるため研究を続けて欲しいと思っています。介助技術の教育方法の検証がテーマですが、成果によって介護現場の改善にもなり、社会的に価値ある研究にしていきたい」としています。

 

岸村さん2岸村さんを指導する飛田准教授

ニュース