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第17回日本医療マネジメント学会 ~修了生発表~

第17回日本医療マネジメント学会学術総会が2015年6月12日(金)・13日(土)、グランキューブ大阪(大阪国際会議場)で開催されました。今回のテーマは「医療における不易流行~変わらないもの、変わるもの~」で、滋慶医療科学大学院大学の2名の修了生が一般口演で発表しました。

①再発防止をめざす事故調査の検討 ~薬剤関連事故報告書でのシステム志向性について~     喜田裕也さん(1期生、医師)

薬剤関連事故でシステム志向性が報告書にどのように記載されているかに注目し、2000年から2014年に公表された薬剤関連事故報告書を収集して、薬剤関係の有害事象の内訳、報告書での分析法、システム志向性記載(潜在的要因等)について分析を行った。その結果、システム志向に基づき実効性があって再発防止につながる報告書は非常に少なかった。薬剤関連の医療事故は類似の事例が発生しており、今後の事故調査においてさらなる改善が必要であると示唆された。

②急性期病院における組織文化について 餅田佳美さん(3期生、看護師)

医療の安全には、潜在的要因として組織特性の問題が重要とされている。そこで、急性期病院の医師、看護師の組織文化を明らかにし、医療安全文化醸成への組織変革への示唆を得ることを目的として、無記名自記式質問紙調査を実施した。QUINNらの競合価値観モデルを用い、階層的、集団的、発展的、合理的の4つの文化のタイプに評価をした結果、医師、看護師はともに集団的文化と階層的文化が高かった。さらに、医療職の特徴として、医師は30歳代で集団的文化が階層的文化より高いのに対し、看護師は年齢が高くなるほど逆の傾向となった。このことから安全意識の向上には、組織の特性と関連させて、組織変革に取り組むことが望ましいことがと示唆された。

その他に本学の修了生2名が座長を務め、活発な意見交換が行われた。

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