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岸村厚志さん〈3期生、現研究生)が国際学会(ニュージーランド)で発表

写真39月14日~17日に第6回Asia-Pacific Occupational Therapy Congress (アジア環太平洋作業療法学会;APOTC) がニュージーランドのロトルアで開催されました。APOTCは4年に1度開催されるアジア太平洋圏の作業療法士が集う国際学会であり、今回18か国から約670名が参加しました。
今回の大会テーマは“Doing well together”。
「作業環境への参加」と題した基調講演に始まり、患者や同僚とのパートナーシップをいかに創造するかという講演や、作業療法における臨床実践の中での研究方法論として質的研究の重要性を説き、対象者の語りから導かれる見識や物語の意味を共有する必要性が述べられました。

岸村さんは、自身の修士論文の一部を発表しました。
患者を移乗介助する際の福祉用具であるスライディングボードを活用するには適切な使用技術を習得しなければならず、その工程の中には習得の難易度が高い工程が含まれていることを指摘。
その習得困難な介助技術を習得させるための教育プログラムを開発し、その効果を検証しました。
口頭発表では、教育プログラムにより移乗介助技術が習得されることを示したものの、それにより腰部等の身体的負担が顕著に減少するには至らないことを報告しました。
さらに、ポスター発表では、移乗介助技術が習得されるに従い主観的な介助負担感が減少することを示しました。
スライディングボードは、ニュージーランドでは既に普及しており、日本のスライディングボードとは異なり緩やかなカーブを描く黄色のボードであり、現地ではバナナボードと呼ばれ親しまれているという現地ならではの情報交流もありました。
さらにオーストラリアでは、スライディングボードは患者自身が自立して使用できる場合に特に活用されているという情報も得られました。

国際学会に初めて参加した岸村さんは、「海外の作業療法士と直接交流し幅広い研究報告に刺激を受けました。また海外の作業療法士だけでなく、日本作業療法士協会の会長はじめ普段交流できない国内の作業療法士との交流の機会も得られました」と振り返っています。
さらに「国内で活発な研究活動を継続するためにも、海外に目を向ける必要性を感じた貴重な体験が出来た」と感想を語っています。

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