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表彰

本学教員が学会で表彰されました。

岡耕平助教

本学医療管理学研究科の岡耕平助教が、2013年3月7日(木)に実施された「ヒューマンインタフェース学会総会」で第9回ヒューマンインタフェース学会研究会賞を受賞し、表彰されました。受賞内容は、以下のとおりです。


受賞研究題目

「コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援
-テクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討-」


賞名

第9回ヒューマンインタフェース学会研究会賞


内容

この研究はある1名のコミュニケーションが困難な発達障害のある大学生の事例を元に,その支援の可能性をエビデンスベースドで探るための方法について,いろいろなアセスメント手法を組み合わせて調べたものです。実際の障害学生支援の現場では,ひとりひとりの困難をアセスメントするような余裕がないのが多くの大学の現状です。本来であれば,丁寧な聞き取りを行い,認知機能検査を実施し,個別のニーズを探りながら配慮を検討するというのが理想ですが,なかなかそうはいきません。まず,コミュニケーションが困難な人にとって,相手がいくらニーズを丁寧に聞き取ろうとしても,なかなかそのニーズを説明することが困難です。説明することの困難さに加え,そもそも自身がニーズに気づいていない場合があるからです。また,学生支援の専門家とはいえ認知機能アセスメントの専門家でない場合がほとんどなので,特に発達障害の認知的な困り感を調べることは難しいのが現状です。では諦めるしかないのか,といえばそうでもないよということを示したのが本研究です。本研究では上記の参加者に知能検査WAIS-?を実施したうえで,そのプロフィールと大学での成績を比較しています。実は大学の成績表は支援ニーズを探るうえでかなり有効な手がかりを提供してくれるということを本研究結果は示しています。成績順に受講科目を並べ替え,得点の高い科目と低い科目を比較すると,実はその講義のテーマではなく,配付資料の有無や,課題のタイプ(試験か,レポートか,等),評価方法による成績への影響が一番大きいということがわかりました。どういう条件において成績が悪くなるということがわかれば,それが必要な支援のヒントになるわけです。本研究ではさらにそこから導き出された支援の可能性について,支援技術を適用してどこまで支援可能かということをエビデンスを基に検討しました。
本研究は直接的には医療安全と関係内容に思えますが,人間のパフォーマンスをアセスメントし,個人の語り得ぬニーズを掘り起こし,環境を調整することで本人の能力を発揮できるようにさせるという本研究のアプローチは,学業や医療のみならずどのような分野の職場においても必要なことです。環境を人間に合わせるということは人間工学の基本的な考え方です。

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