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研究科長挨拶

真の大学人となるために


近年、大学卒業者の即戦力化が求められ、知識詰め込み型の教育に偏重する傾向があります。

私も本大学院に勤める中で、大学時代の哲学の教授から学んだ事を、改めて咀嚼しています。

“大学”さらには“大学院”とは、何でしょうか?

大学とは、中国の紀元前に著された儒学の経典である『礼記』の中の一編ですが、その教育理念を示したものとされ、要するに“君子”の学習方法や取得する事項を論じたものです。
君子とは、職場ではリーダー、あるいは組織のトップを指します。

本大学院の学生は、大学を卒業した方や、既に職場で活躍されている社会人が対象であり、医療現場における多職種連携による業務の質・安全向上のための実践や教育のリーダーを目指す方々をアドミッションポリシーに挙げています。

さらに卒業に必要なディプロマポリシーとして、1)基盤となる専門性に加えてヘルスケア領域における質・安全の管理・経営の実践に必要な専門知識、技術、倫理性を有し、2)ヘルスケア領域における質と安全に関する課題を明確にし、研究的手法を用いて課題を達成でき、3)利用者を含めた多職種連携の中でヘルスケア領域における質向上と安全を目指した活動や教育をマネジメントする力を持ち、4)ヘルスケア領域における質と安全の学際的な知識を基礎に、グローバルな視点から課題を理解し、自身の主張を社会に発信する能力を有している事が挙げられています。

もちろん、これを2年で達成する事は困難でも、その道筋をつかんで頂ければ、“大学人、すなわち君子”の素養を身につけたものと評価されます。

この道筋をサポートするために、医療系教員に加え工学系、心理学系、経営学系や社会福祉系教員が揃っています。我々は、「医療の質と安全」をモットーに一致団結して患者・利用者の心とからだのケア、さらにはヘルスケア領域の経営など、多岐にわたる研究に取り組んでいます。これまでに入学された学生は、医療・福祉系の有資格者に加え、心理学、経営学など医療系以外の方も多く、同期生や研究生として残っている先輩方とのコミュニケーションが大きな魅力となっています。医療・福祉、あるいはこれに関連する経営などに関心のある方は、入学されて失望は無いと確信しています。

現状に疑問を持たれている方、さらにキャリアアップを目指したい方は、ぜひチャレンジしてみて下さい。