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研究科長挨拶

私たちの社会は、超高齢社会となり、疾病や障害を抱え、他者のケアや支えがなければ生活できない高齢者が多くなり、それに伴い医療費や介護費が大幅に増大し、それらをいかに抑制し削減するかが国の課題となっています。さらにAIやロボット、科学技術の急速な発展によって医療業界は大きく変化しています。このような医療を取り巻く厳しい環境下で、医療組織(病院)が環境の変化に対応して存続発展するためには、高度の専門知識を持った医療従事者の育成が大きな課題となります。本研究科は、医療に関する専門知識や技能等を習得することにより、医療業界を担う人材の養成、特に医療安全を担う管理者やリーダー、あるいは看護部長や看護師長等のリーダーの養成を目的としています。

大学院における教育・研究の目的の一つは、学生の高い研究能力と創造的能力の育成にあります。研究するということは、新たな真実や事実を発見するということであり、新しい知識や技術を創造することです。それは現状への疑問、現在の制度や仕組みを絶えず疑問に思い問題とし、事象や現象を説明する従来の理論やモデルあるいは仮説に対する疑問から始まります。そして真理を探求して、新たな真実を見つけ、新たな知識を創造することです。そのためには、自己の研究領域を含めて幅広い領域に関する学習と新事実を発見し新しい知識を蓄積する学習が必要です。学習には従来の幅広い分野の知識や技術を習得する量的側面と、視野を広げ新しく有用な知識や技術を創造する質的側面があります。

本研究科は、医学系教員だけではなく、工学系、心理学系、経営学系、社会福祉系と多様な分野の教員が相互連携して教育研究に取り組むことで、幅広い分野の専門知識を習得できる体系となっています。また学生に対しては主指導教員と副指導教員がそれぞれのニーズに対応したきめ細かい指導をすることで研究能力や創造的能力、問題解決能力や実践力の習得を図れるようにしています。

医学の進歩は急速であり、医療の世界では習得した知識は直ぐに陳腐化します。生涯学習の必要性を認識し、常に問題意識を持ち、自ら問題を解決し、絶えず知識を創造する能力を高めたい方、科学的思考に必要な基本的知識や医療安全に関する高度な専門的知識を備え、医療業界で活躍できる管理者やリーダーを志向する方、自律的主体的に医療専門職としてのキャリア形成を考えている方は、本学でのキャリアアップに挑戦されることを期待しています。